一般質問全文

6/26 一般質問内容(全文)です
皆さん、こんにちは
食と緑を守る緑友会、福岡県議団の安部弘彦でございます。
このたび、遠賀選挙区より選出をいただきました。諸先輩方の築き上げてこられました善き伝統、そして、議会の規律をしっかり遵守し、県民の皆様のために働いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
また、今回、一般質問の機会を頂きました、緑友会福岡県議団はじめ、諸先輩の方々に、心より感謝申し上げます。(ありがとうございます。)
まずは、昨年7月の集中豪雨により、今まで経験した事の無い大量のゴミ(流木・ペットボトル等)が海岸に漂着しました。撤去等、地元選出の自民党県議団、松本國寛会長はじめ、関係者の方々のご尽力により、迅速且つ・適切な対応をして頂きました、県に対しまして、遠賀郡の住民として厚く御礼申し上げます。
おかげさまで、海開きは少し遅れはしたものの、
海水浴やサーフィンを楽しみにしていた観光客の方、観光に携わる関係者の方々には大変喜んで頂けたものと思っております。
それでは、通告書に従いまして、一般質問させて頂きます。
本日の質問テーマは、「県民の健康増進とスポーツツーリズムの推進」についてであります。
昨年12月に発行された福岡県スポーツ推進計画で、本県は「県民のスポーツ活動を活性化することにより地域に活力をもたらし、スポーツの力により活性化した地域がさらにスポーツを支援できる力を発揮する「スポーツ立県福岡」の実現を目指す」とされ、2023年までの5年間を計画期間として、本年も予算が計上されています。
そこで、サイクリングやウォーキングによる有酸素運動の普及、県民の健康増進等について、
知事のご所見をお尋ねしたいと思います。
2018年から始まった「ふくおか健康づくり県民会議」設立総会の資料によりますと、本県の平均寿命、男性は80.72年(全国平均80.98年)、
健康寿命71.49年(全国平均72.14年)で全国40位、即ち、9.23年の間は健康でない期間、
女性の平均寿命は、87.32年(全国平均87.14年)、健康寿命74.66年(全国平均74.79年)で、全国30位、即ち、12.66年の間、
健康でない期間で有ると言う事になっています。
これは平成28年のデータですが、「福岡県民の健康年齢が全国平均を大きく下回っている」、
「特に男性高齢者の運動習慣は目標値を17%も下回っている」事など、県民の健康を維持・向上し、単に生存年齢を高めるのではなく、健康年齢を高めるためにも、有酸素運動を手軽に楽しくできる環境、そして周知が必要だと思います。
なぜならば、健康で暮らすことが、本人も家族も幸せですし、高齢者の医療費削減にも結び付くからであります。
総合体力研究所の資料によると、普通のウォーキングよりノルディックウォーキングは、ポールを使うことで全身の筋肉をたくさん刺激するので、エネルギー消費量が20%増加するとされています。また、上半身もしっかり使うので、肩や首のコリの解消、肩甲骨(けんこうこつ)の可動域の改善にも有効で、更に歩行訓練やリハビリとして活用することもでき、
「歩きの質」を高めることができるそうです。
この運動効果については、滋賀県立大学大学院の寄本 明(よりもと あきら)教授・滋賀県東近江市が発表した「6ヵ月間のストックウォーキングおよび、ノーマルウォーキングが血液性状・形態・機能に及ぼす影響」という研究発表もあります。
つまり、体力づくり、スタミナアップ、減量やメタボ対策、健康づくりに、とても効果的なウォーキングと言う訳です。
そのためには、公認の資格をもった指導者やインストラクターによる講習会やイベントの実施、指導者の育成が、喫緊の課題と思います。
勿論、関連団体や市町村などとの連携も必要です。
そこで知事にお尋ねをします。
有酸素運動の普及、県民の健康増進のための、指導者育成や市町村スポーツ推進委員との連携、また研修会の開催等、どの様にお考えなのか? お伺いします。
九州のサイクリングロード情報サイトによりますと、福岡県には本年度中に完成予定の直方~芦屋ルートを含め、14本のサイクリングロードがあります。また、佐賀県に3本、長崎県に2本、熊本県に3本、大分県に3本、鹿児島県に4本と、他県をあわせると26本になります。
とりわけ、直方~芦屋ルートの間には、世界遺産「遠賀川水源地ポンプ室」、隣接して中間堰、将来、結節点になるであろう芦屋港も2028年までの間に活性化を進められる計画になっています。
また、芦屋~宗像までの「遠賀・宗像自転車道」では、途中にはアサギマダラの飛来地や波津漁港、そして宗像・沖ノ島と関連遺産群の世界遺産、新原古墳群などがあり、点と点を結ぶ見どころいっぱいの観光コースです。
しかしながら途中、海岸侵食が自転車道まで脅かしそうな危険な箇所や防風・防砂柵(さく)が腐食して景観が悪い箇所、また貸し自転車のメンテナンス拠点など、整備が必要な部分もあります。
この自転車道は、ウォーキングと併用して活用できるコースにはなっていますが、掲示物などの整備が不十分だと思います。
有酸素運動の普及、県民の健康増進のため、
目的別、観光・健康・体験コースとして、再整備してはどうでしょう。遺跡・社寺仏閣・果樹園などの観光拠点を連携し、ルート周辺の整備をして、グレードアップしてはと考えます。
以上の観点にかんがみ、既存の自転車道を生かした観光振興の取組みについて、知事のご所見を伺います。
多くのインバウンドも視野に、目的別に世界遺産・遺跡・社寺仏閣・果樹園などの観光拠点間を結ぶルートとして、今後どのくらいの期間で、新しい広域ネットワークを構築し、さらには観光資源の開発をされて行くお考えなのか?
併せて、本県だけでなく、オール九州で取り組む考えについても、お伺いしたいと思います。
長くなりましたが、「県民の健康増進とスポーツツーリズムの推進」のため、「観光との連携」や「世界遺産群の維持」といった観点からも、「サイクリングロードの整備」「ノルディックウォーキングなど有酸素運動の普及」といった事業の、より一層の充実。
併せて、地場産業の育成・発展、経済的な効果も含め、県内に展開するサイクリング・遊歩道の整備等、
オゾンと緑いっぱいの福岡県を健康づくりのメッカに育て上げ、魅力ある地域づくりで県民の健康寿命延伸に結びつける事に御尽力いただきますように、
強く、小川知事に御要望申し上げ、私の質問を終わりたいと思います。
ご清聴、誠にありがとうございました。
福岡県民の健康年齢が全国平均を大きく下回っており「特に男性高齢者の運動習慣は目標値を17%も下回っている」
県民の健康を維持・向上し、単に生存年齢を高めるのではなく、健康年齢を高めるためにも、有酸素運動を手軽に楽しくできる環境、そして周知が必要だと思います。
なぜならば、健康で暮らすことが、本人も家族も幸せですし、高齢者の医療費削減にも結び付くからであります。
と知事に所見を伺いました。